After the Pleistocene

A memory of my ramble
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映画「127時間」
 以前私の手帳には34,000なにがしかの数字が控えてあった。それは2003年の日本の自殺者の数で、近年最高の数。大体平均して毎日100人ぐらいの人たちが亡くなっている。(その後も毎年3万人以上の死者が出ている。)人生観の相違と片付けるにはいささか大きな数である。しかし人は諦めるのが早く、非常に死に親しい。この世の不条理、自然の暴威には自分の力の及ばないこととあっさり敗北を認める。だがそうは言っても、この世に生を受けた限り、生きることは人間の権利でもある、たとえどんな災難を被っても。そんな強いメッセージがこの映画から伝わってきた。
 主人公アーロン・ラルストン(ジェームズ・フランコ)は、ヒッピーとまではいかなくとも、世間の束縛から絶えず逃れようと考える青年。職場や家族の誰にも行き先を告げず、勝手気ままに野山を駆け回る。ここユタ州の荒野には彼の冒険心を満たす場所が無数に存在する。乾燥したブルージョン・キャニオンの中をめぐる河道に今日もトライしていた。
 事態は急変、彼は落下してきた大石に右腕を挟まれて身動きできない状況に、誰も助けに現れそうにない。この岩石を動かすためにいろいろ工夫するがビクとも動かない。1日、2日、そして空しく3日目も過ぎてゆく。水や食料、ケガをしている体調など悪条件に事欠かない。なんと結局アーロンは5日以上も頑張っていた。最後凄まじい、とても考えられない努力でこの窮地を脱する。私ならすぐ音を上げて、めそめそした挙句、きっと死の願望に取りつかれていただろう。私は見ているだけで顔を歪め、声にならない悲鳴を懸命に上げていた。映画は実話に基づいて作られたという。しかし一体どのように撮影されたのだろうか。 
| Movie | 23:06 | comments(2) | trackbacks(1) | ↑PAGE TOP
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コメント
クマネズミさん、コメントまでありがとう。この映画のメッセージ性については私の思い込みが強く出ています。しかし日本人の登山には、自己鍛錬やご来光を拝むなど、山岳信仰の気配がまだ根強く残っており、彼らのように行けるところまで車で行き、マウンテンバイクを飛ばし、かつまたマラソンをするように山にかけ上るスポーツとは見ていません。わが国の自殺率の高さは、小さい時から植えつけられた『草木国土悉皆成仏』の思考に影響されているとみませんか。
 クマネズミさんがそのブログで紹介しているKanyonKrisを楽しく拝見しました。この映画の批評もあって、映画に出てくる“ドーム”のようなところはないとか、あんなきれいな池など存在しないなど語っていますが、映画そのものは良い出来だと誉めています。
| addfield | 2011/08/01 9:52 AM |
お早うございます。
映画に対して、映画制作者からのメッセージを読み取るという見方は勿論あるでしょうし、むしろそれが一般的なことだと思います。ですが、クマネズミとしては、あまりそうしたものに囚われたくないというところから、こうした映画を見ても、おっしゃるような「この世に生を受けた限り、生きることは人間の権利でもある、たとえどんな災難を被っても」というメッセージより、どうしても、フィクション(ドラマ)としてのこの映画の出来栄え、といった方に目が行ってしまいます。
なお、日本は、自殺者の絶対数のみならず自殺率でみても、他の欧米先進諸国とはかけ離れて高い数字を示しています(日本の自殺率は24.0%〔08年〕で、米国の11.0%〔05年〕の倍以上!)。(http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2770.html
そうなる原因として、宗教観、メンタルヘルス、社会体制など様々な要因がこれまで挙げられていますが、十分説得力ある説明は与えられていないようです。

| クマネズミ | 2011/07/28 6:59 AM |
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127時間
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| 映画的・絵画的・音楽的 | 2011/07/28 6:17 AM |