After the Pleistocene

A memory of my ramble
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アフリカの紛争
JUGEMテーマ:読書
 アフリカで数十万人が虐殺され人道支援が叫ばれていたとき、(それも情報はかなり遅れて到達するのだが) どちらかというと真相がどうかはウヤムヤにされ、被害の程度ばかりが報道される。数十万の死は統計上の数字として考慮されるだけ。ともかく争いをストップしてほしいという願いは、どちらでもいいから早く武力制圧が完了するのを待っているがのごとき論調になりがちである。 
 最近読んだフィリップ・ゴーレイヴィッチの『ジェノサイドの丘』は、1994年のルワンダ紛争をニュースレポーター(ゴーレイヴィッチはフランス人)の目で描写したルポだが、非常に自分の立場を明確にしたリポートで感心した。総人口800万人弱のうち約150万人のツチ族、約10万人がトワァ族、残り大部分を占めるのが農民系のフツ族。ベルギーの植民地時代支配階級だったツチ族の支配が崩れるとたちまち混乱が生じ、半狂乱のラジオ放送が流されるとフツ族のツチ族に対するジェノサイドが始まった。何しろ僅か100日ぐらいの間に80万人が殺されたという。殺傷、強姦が日常茶飯事のごとく横行し、銃による犯行より、マチューテ(長刀)による惨殺が怖い。カソリックの指導者までが虐殺を煽る有様。その後海外に逃れたツチ族が政権を奪取。今度はフツ族の大量の難民がザイールなどに流出。そこでも反乱軍が恐怖の統制を敷いて、難民を人質にしている。難民キャンプでの食糧、衛生状態は最悪であった。
 栗本英世は民族学者で長年スーダン南部で調査している。彼の『民族紛争を生きる人々』は現地の村人たちがいかに紛争で翻弄されているか詳しくわかる。スーダンからエチオピアへ、あるいはウガンダからスーダンへ、19世紀に列強が引いた国境線を勝手自由に人々は移動している。しかし600人ぐらいの村落に、1万人も2万人も難民が来て居座るような状態は何とも悲惨。難民の方が援助物資を貰え、何もしないで生活している。従来の住民もやがて難民化する事態となる。一つの国民という意識はなかなか生まれてこない。ここらでもう一度アフリカの国境線を引きなおす国際会議を持つべきなのかもしれない。
 
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コメント
映画 ルワンダの涙 をお勧めします。
| Janfather | 2013/09/25 1:17 AM |
残念ながらこの本で得られる以上のことは存じません。インターネットでも検索できますが、民族問題で現地の状況をよく把握した積極的な発言をされています。
| addfield | 2010/08/21 9:56 PM |
栗本さんについて、もう少しなにか書いて頂けませんか?
| | 2010/08/20 3:13 PM |
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