先日NHKスペシャル『リーマン予想、天才たちの闘い』を見ていた。理解できたのはホンの最初の、素数が不規則に出現するというあたりまでで、あとは全く見事なくらい、何を語っているのかさっぱり分からない番組だったが、自分が煙に巻かれて何か分かったような気がして面白かった。どうも素数には数式で表せるある規則性(リーマン予想)があって、それは原子核運動とも密接な関連がある、というあたりになると、偉大な数学者たちに交ざって、宇宙の神秘をひも解いて行くかのごとく思わせたものだ。
勿論アインシュタインの相対性理論なども私はさっぱり理解できない。しかし大戦の最中に日食があって、星からの光が曲がって地球に届くことが観測できてその理論が検証できた、などという話にはものすごく感動する。だから未知の星から送られて来るかもしれない電波を、気長に捉えようとしたり、ある一定方向に向けてこちらの電波を送ってやるような、もしかしたら全くムダかもしれない仕事に従事している人々を素直に尊敬してしまう。
しかしどうして奴ら、宇宙人たちはまだ現れないのだろう?ステーヴン・ウェッブの『広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由』を読んだが、この本もまた理解不可能な内容だった。