After the Pleistocene

A memory of my ramble
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映画 「カッコーの巣の上で」
 その鳴き声でポピュラーなカッコーは、ホトトギスと同類の野鳥で、いづれも自分の巣を作らず、よその小鳥の巣に卵を産んで育ててもらうという習性をもっている。ヒナの成長段階で本来のヒナや卵を巣から掻き落して、親の運んでくるえさを独り占めしてしまうこともやるらしい。飛び立てるほどなると、「ハイ、サイナラ!」とばかり巣立ってゆく。(だからカッコーそのものの巣は本当にないということか?) 英語で"a cuckoo's nest"は精神病院を意味する。この映画では精神病院での擬似管理社会の仮面を剥ぐ鋭い問題提議をしている。
 なんとも異様な感じで映画を見終わった後、「しかし、これ以外での解決策はあるだろうか?」と、主人公マクマーフィのロボトミー化に自問自答していた。明快な答えが得られないことが、なんとも不満な、気味の悪い形で沈殿している。社会に多発している無差別殺傷事件が、裁判の最終段階で単に「精神異常」で片付けられてしまうことも私の不満を増大している。一方で、組織に組み込まれ、制約を絶えず受けている中で、人間の自由はどう発揮できるのか。精神病院から外に出た普段の社会でも、組織の意思を変更するのはなかなか容易ではない。
 擬似管理社会は監獄や強制収容所でその実態をより明瞭にする。明らかに強制された空間と時間に置かれているのに、あたかも自発的意思でもって当人が動いているかのような錯覚を絶えず与え続ける。そして同じ囚われのユダヤ人なのに、ナチの手先となって囚人を酷使するカポーたち(班長)の嬉々とした振る舞い。山本七平の「私の中の日本軍」を読むと、厳しい規制の中に閉じ込められた部隊の中で、さらに必要以上に組織にこびへつらう兵隊や下士官がいること、だから逆に、分からなければ平気で組織を裏切る行為が日常化していたと告発する。
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