After the Pleistocene

A memory of my ramble
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黒塗の御膳
 生意気盛りの中学一年の時、夏休み一人で、東京から父親の茨城の実家に旅行した。戦後の食糧難の時代に何もない都会より田舎の方が健康に良いだろうと思ったのかもしれない。敗戦間際から3年ばかり一緒に暮らしたこともあり、従兄弟たちとは十分顔見知りだったし、叔父や叔母たちからも平等に扱われた。
 しかし、その初日の晩夕餉の席について驚いた。叔父の横にポツンとひとつ黒塗の御膳が置かれて、自分の席を指定されていたことだった。4、5人の従兄弟たちは別の部屋で一緒に食事をしていた。食事の間少し会話は行われたが、静かでのんびりとした時間がそこには流れていた。
 黒塗の御膳に最初びっくりした。もしかしたら今の自分のちょっとした都会住まいに少し鼻が高かったのかもしれない。今風に言うならば、足のついたトレーに料理が2、3品載っているだけに過ぎないかもしれないが、そこにはとても太刀打ちできない伝統やら格式も一緒に運ばれてきた感じがした。
 そう、食事には神様、仏様に捧げた食物をわれわれ人間どもも相伴させていただくという意味も込められている。新型コロナウィルスの跳梁跋扈以来、テレビはやたらと食事、グルメに関する番組が多くなったが、そんなことはすっかり忘れられてしまった。見ず知らずのところにズカズカと入り込み、たらふく飲み込んでは、ただ「うまい!」というだけの映像はもう早くやめて欲しい。季節の移り変わりで素材を選択し、料理方法を変え、それを皆で味わってこそグルメの神髄だと思うのだが・・・・


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