After the Pleistocene

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激化するサイバー攻撃

JUGEMテーマ:読書


 先日ビデオで「ユウ・ガット・メール」を見ていたら、『サイバー・セックス』なる言葉が出てきた。このメグ・ライアンとトム・ハンクスが主役のハリウッドのメロドラマは1998年製作だから、いまさら『サイバー』を取り上げるのも可笑しいが、いまでは『サイバー・ポルノ』という現象もあるらしい。
 わが国の選挙ではまだ聞かないが、昨年のアメリカ大統領選挙ではロシアが発信源の『サイバー攻撃』が行われたらしい。ヒラリー・クリントンに対し「パーキンソン病を患っているという事実を隠している」とか、「ローマ法王がトランプ支持を公言している。」とか、デマ情報をフェイスブックやツィッターを通じて流したらしい。クリントンは全国集計の個人票では280万票も上まっているのに、選挙人の数では232対306でトランプに負けている。 (参考)勝ち取った州の数でもクリントンは19対29で敗れた。ミシガン(16)ペンシルベニア(20)ウィスコンシン(10)の敗北が痛かったようだ。
 山田敏弘著『ゼロデイ』によれば、この選挙のさなかハッカーが民主党全国委員会の幹部のメールを盗んで暴露する挙に出た。この本に依れば、ソフトウェアのセキュリティ上の欠陥でまだ世間に知られていないものを『ゼロデイ脆弱性』と呼び、どうも高値で取引されているらしい。世界で最も「ゼロデイ」を購入している組織はアメリカ国防省だという。
 マーク・マゼッティの『CIAの秘密戦争』によれば、2004年アフガニスタンのムジャヒディーン、ネク・ムハマンドは、かれの衛星電話を傍受したCIAによって彼の居場所が突きとめられ、プレデターから発射されたミサイルで殺された。彼は絶えず正体不明のドローンに付きまとわれていたようだ。ムジャヒデイーンの幹部は通信機器をわが身の傍に置かないようにしているともいう。9・11惨劇以降、情け無用の攻撃が飛び交わっている。2009年にはイランの核燃料施設で遠心分離機が制御不能となって停止した。これもアメリカのサイバー攻撃だった。2007年のエストニア、2008年のジョージアへの金融機関への攻撃はロシアによるものとみられる。電力や水道に対してもサイバー攻撃が行われたとみられる。今後北朝鮮のミサイルにもどんなサイバー攻撃が可能なのか、非常に知りたいところでもある。
 さらに2013年エドワード・スノーデンは、グーグルでもヤフー、マイクロソフトでもほぼ全てのIT企業が、すべての個人情報をNSA(米国家安全保障局)に与えているという極秘情報を暴露した。勿論利用者の許可など取っていない。われわれの行動は逐一監視されていると考えなければならない。しかしそれならば今年2017年5月、ヨーロッパを中心に15か国約20万件の被害を発生させたWannaCry"などのサイバー攻撃に、もっと素早い反撃ができてもよかったのではないか。(どうもこちらの手の内を簡単には見せられないらしい。)
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