After the Pleistocene

A memory of my ramble
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文楽「冥途の飛脚」
 言ってみれば公金、為替金高三百両を客に届けるために懐に入れた飛脚商売の忠兵衛が、馴染みの遊女梅川の身請けのために使い込みそうになるかもしれない危うい瞬間、道中でその身は二つに分かれて行きつ戻りつ
・・いや大事、この銀(かね)はもっては使いたかろう、置いてくれう、置いてくれう、行て退けう、行て退けう、やっぱり置いてくれう、いや行て退けう・・と一度は思案、二度は不思案、三度飛脚。戻れば合わせて六道の、冥途の飛脚。
忠兵衛は五度六度行きつ戻りつ、身もだえしつつ、やはり梅川のもとに走ってゆく。
 今回の公演では、新口村の段が「道行相合かご」となって、忠兵衛が実の父親と会う場面はない。敢えて注文を付けるなら最後の死出の旅路、雪が積もった道を二人が登ってゆく場面で幕切れとしてほしかった。世の中の酸いも甘いも知り尽くした梅川が、このような事態に忠兵衛を引きずり込んでしまった責任の一端を、愛しむように抱擁して許してあげたい。バレンタイン・デーに国立劇場にて、人形忠兵衛吉田玉男、梅川豊松清十郎。封印切の段竹本千歳太夫。
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