After the Pleistocene

A memory of my ramble
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映画「蜩の記」
 あれほど晴々とした気分で切腹に赴く主人公戸田秋国(別所広司)の姿を見ると、封建制とは自分を捨てて、主君や上司に身も心も投げ出す行為に最上の価値を見出すものと考えざるを得ない。時には幕府の圧力に抗する場合でも、領民を守ろうとする大名や家老は、そのことを家来や領民に詳らか説明することなく、自己の行動を正当化しようとでもするかのごとく、家来たちに忠義を要求し、かれらも黙々とそれに答える。
 主君の側妾との不義を疑われて、取り敢えず死を5年延期された秋国に課せられた仕事は、『家譜』の編纂。朝鮮半島では『族譜』という家系図が尊ばれるらしい。しかしわが国では、それを命じたこのちっぽけな田舎大名にどれほどの家系があるというものか。そのかみはしがない山賊だったかもしれない。結局はこの大名がどうしてこのたびかような嫁(正妻)を娶らねばならなかったかを誤魔化す材料を、藩として新たに作成することだったのかもしれない。この大名が嫌っていたことは伏せたまま。
 家譜の編纂では、映画「舟を編む」を思い出した。老編纂者が亡くなっても、なおひたすら編纂を進める編纂者たちの努力。秋国はなぜこんな家譜など放り出して鉄砲や大筒の改良に向かわなかったのか。わが国の鉄砲は関ヶ原以来250年、意匠ばかり気を使ってその性能には委細かまわなかった。
原作 葉室麟  監督 小泉堯史
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