After the Pleistocene

A memory of my ramble
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梶田隆章教授の公開講座
 あのノーベル物理学賞(2015年)を受賞した博士の講義を、無料且つ予約不要で聴けるというので、6月23日大久保の東邦大キャンパスまで出掛けてきた。日頃物理学には縁遠い老人が、全く歯が立たない宇宙物理学や素粒子論に多少でも啓発されることがあるとするなら、博士らのひたむきな研究スタイルであろう。約1500人ぐらいの聴衆は若い人が多かったが、老若男女ご年配の方々もかなり見え、会場は楽しい雰囲気に包まれていた。質問時間も長くとられていて、その進行はとても親切であった。
 講演のテーマは「神岡の地下から探る宇宙と素粒子」。飛騨の神岡鉱山地下1000mに造られたカミオカンデは小柴博士が最初陽子崩壊を検出するために造った装置だという。1987年15万光年先の大マゼラン星雲で超新星の爆発があり、そのとき飛び散ったニュートリノがカミオカンデで観測された。この功績で小柴博士はノーベル賞を2002年受賞。(残念ながら、陽子崩壊とニュートリノがどう結びつくのか小生には不明)
 1998年飛騨高山で行われた学会の発表で梶田博士は、地下1000mの上空から飛来するニュートリノの方が下から地球を潜ってくるものより多いことを指摘、そこから「ニュートリノには質量がない」という定説を覆した。(ニュートリノには電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノなど色々出てくるが小生不明)
 驚くことにはこの学会発表の翌日、当時のクリントン大統領がMITの卒業式でこれが偉大な発見になるだろうと示唆したことだ。日本の首相でそんな学術的な問題を取り上げた人は過去にいるか?
 いま神岡では1995年にスーパーカミオカンデが完成し、国際的な研究体制が敷かれているようだ。ダイヤモンドやプラチナの合成がそこで行われるという中性子星の合体や、13億光年先で最近生じたブラックホール同士の合体など、なにか不明ながら興味ある物語が進行しているようである。

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| Nature | 23:02 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
喜寿の桜
  

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   月やあらぬ春や昔の春ならぬ我が身ひとつはもとの身にして  在原業平
 今年もまた春が廻りきて、満開の桜を愛でている。いつもより十日も早いという。しかもめずらしく好天が続いているのでゆっくり眺めることができるかもしれない。だがもう散り始めてもいる。まだコブシの花だって元気なのに。
 伊豆修善寺に遊んで、天城山上の豪華ホテルに総勢8人の家族で泊まった。今回は皆で私の喜寿の祝を企画してくれた。そんなことを前以て知らされていなかったので、食後のデザートに欲張ってケーキ類をいろいろ私が皿に盛ってきたものだから、用意された祝いのケーキの前で皆に笑われる羽目に陥った。いつもながらの慌てふためく顛末。
 修善寺の川沿いの桜もよかったが、清々しい竹林の様子もよかった。なにより晴れ渡った富士山の姿を桜咲く天城の山上から拝めたことか。30年ぐらい前のことだったか、伊豆のゴルフ会で見た富士を思い出した。大仁ホテルの大浴場から真正面に富士山が鎮座ましましていたことを。ここ20年ぐらいの歳月が飛ぶように早く行き過ぎたことを感じないではいられない。
| Nature | 22:26 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
お気に入りのフレーズ
 鉛色の空から白いものがちらほら降り始めると、ふと口をついて歌が出てくる。
    雪は降る あなたは来ない 雪は降る 重い心に・・・
 40歳の時も、60歳を過ぎてもこのアダモのフレーズは変わらない。
 
 この間久しぶりに帰ってきた名古屋の息子が、ソファに背を持たせ、頭を天井に向けて目をつぶって歌っている。
    あの地平線 輝くのは どこかに君を 隠しているから・・・
 目薬を付けて、このフレーズが終わるまで目をつぶったままにしているのだった。40歳を過ぎた息子が『天空の空 ラピュタ』の「君をのせて」を歌っているのをちょっと感動して聞いていた。それにしても私はなんといつも目薬を無駄に振りまいていることだろう。
 
 若い時私はいつもノーテンキに歌を口ずさんでいることが多かったので、『Aちゃんが下を通るとすぐわかるわ。』と近所の奥さんに云われたこともある。でも最近はなにも出てこないことが多い。カラオケなんていうシステムが逆に邪魔くさいのかもしれない。思い切って山や野原に躍り出て歌うべきなのかも。先日友人が『カバレリア・ルスティカーナ』の舞台に立って、村人の一人として合唱をしたというのを聞いて、とても羨ましかった。
| Nature | 22:16 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
今年の収穫
 わが家の5坪ほどの小さな家庭菜園の話。昨年はモロッコインゲンの成績がよかったので、今年はスナックエンドウを試みたところ、これも春先十分すぎるほど収穫に恵まれた。しかし昨年よかったと言って今年もよいかというと、必ずしもそうでない。きちんと耕し植え替えたイチゴが今年はさっぱりだったし、ゴーヤーも不作。キューリは全くのダメ。何が原因なのかさっぱりわからない。予想外だったのは、今年は中玉のトマトが8月から9月中旬まで食べきれないほど見事に熟し、ご近所や知り合いまで配って歩いたこと。みんなに喜んでもらえるとなんか非常にうれしい。オクラやシシトウもたくさん実を付けた。いまカミさんはブロッコリーを植えて期待している。
 わが菜園は無農薬だから、蝶や小鳥が頻りに飛んでくる。野良猫はお断りだが、毛虫などはワリバシで除かないとならない。オクラの葉には、葉を巻いて巣作りをする毛虫がいる。相手は卵から蛹、さらに変態して空中まで飛翔する数十億年前からの生物。蝶の仲間には、毒蝶とそっくり同じ色、模様の無毒の蝶もいるという。丸山宗利の『昆虫はすごい』によると、アフリカの乾燥地帯にはネムリユスリカというカの仲間がいて、その幼虫は17年間も無代謝で生き続けるという。われわれの相手は進化の最先端を行く昆虫たちだけではないかもしれない。いまうちのカミさんは腰が痛いと言いながら一生懸命草むしりをしている。
| Nature | 11:26 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
今年の夏もまた去ぬめり
 できの悪かった小学校時代、その夏休みの辛い記憶を、こんなに私は年を取ったのに未だひきずっている感がする。あと数日しかないのに、夏休みの宿題をまだ半分ぐらい残しているとか、絵日記とか観察録はおろか日々の天気すら満足に記録してない体たらく。即席でなにか工作を仕上げなければならないとあって、あり合わせの木材で「ちり取り」を作り上げたが、重すぎてとても普段使えるような代物ではなかったり。木工でおもちゃの機関車を作ったが、もう時間がなくて町の木工店で吹き付けの塗装をしてもらったところ、自分の作品としては立派すぎるものができて提出するのが恥ずかしかったり。いま思えば夏休みの宿題なんか本当はどうでもよかったのに、あの頃は夏の終わりごろになると、毎年いつも面白くなかった。
 いつもあわただしく過ぎてゆく夏も、リオ・デ・ジャネエロでオリンピックもあり、日本選手の活躍で今年の夏は大いに賑わい盛り上がった。朝から晩までテレビを追いかけ、新聞をチェックし忙しい限り。先日南ドイツ、バイエルン地方に住む友人に、そっちはまるでオリンピックなんかやっていないみたいだね、とメールを入れたら、ドイツ人が活躍する競技を夕方テレビで少し流すだけだと、その物静かな様子を知らせてくれた。もう彼の地ではオリンピックの熱狂は、ナチス時代の偏った人種差別を象徴するものになりつつあるのかと思わせる?
 オリンピックのマラソンで銀メダルのフェイサ・リレサ(エチオピア)のゴールインの様子はなんとも異常だった。1位のエリウド・キプチョゲ(ケニア)がさっそうとゴールを駆け抜けたのに、彼はよたよたと、もしかすると3位になったアメリカの選手(ゲーリン・ラップ)に抜かされる可能性もあるかと思わせるほど、頼りない足取りでゴールに近づいた。その時、頭上に握りこぶしを交差させ、かなり真剣な眼差しで周囲を見回しながらゴールに入った。実況するアナウサーはこれに対し何の解説もしなかった。アナウサーの勉強不足は甚だしくて、レース中盤に至っても、先頭グループの選手名を満足に発言できない有様。日本選手の描写はくどいほどなのに、このリレサ選手の行動を意味づけすることなどチラとも頭をかすめなかったのだろう。オリンピックが終わった後もう10日たったが、彼は今後どうなってしまうのだろうと私は心配している。(私はエチオピアでの被抑圧民族オロモ族の抗議運動について、インターネットではじめて知ることができた。)
| Nature | 14:17 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
熊本地震余聞
 熊本地震について、私とカミさんの会話。
「先月14日から始まった熊本地震は、いまだに収束しないね。」
「また今日も揺れているみたい。20日間で震度1以上の地震が1000回以上続いている。」
「片づけなんか本当に進んでいるのかしら?道路が開通しない、電気ガス水道がまだまだ。」
「ボランティアも大勢この連休で入っているというじゃない。」
「ワシも手伝いに行ってもいいのだけれど・・・」
「あなたみたいに腰が痛くて動けない人になにができるというの?」
「ウム・・・ところで例えば運悪くワシが熊本に住んでいて、この地震に遭遇したとしたらどうなるだろう?」
「間違いなくこの家は壊れて、体はケガしていなくとも学校の校庭かなにかでテント生活をしているでしょうね。」
「最初は炊き出しとかで無料の食事はできるかもしれないが、そのうち自分で食料を買ってこなければならないね。仕事もストップしていて収入はどうなるのかなあ。」
「見舞金が交付されるのと違うかしら。保険も下りるでしょう。」
「役所の事務手続きが大変だね。」
「だから全国の市町村から何十人と応援に来てくれているわ。みな百戦錬磨のベテランがね。病院なんかもそうね。なんか凄いパワーを感じる。」
「しかし地震の圧倒的破壊力の前に、ワシなんかひどく落ち込んでしまいそうだ。そんな者まで医者は面倒見ている暇はないのでは?」
「それこそ自分よりもっと被害の大きかった人々を考え、それらの助けとなるようボランティアでもなんでも志願すべきね。」
「最近、世界的にもこのような天災が多くなっている感じがする。天壇を築いて、舜のような人物に天地を鎮める祈りを奉げてもらわないとならないのでは。」
| Nature | 23:03 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
桜の花、このワクワク感
 吉野山こずゑの花を見し日より心は身にもそはずなりけり 西行法師
ご近所のマンションの桜が咲き始めた。都内で開花宣言がなされてよりもう三日か四日たったかしら。毎年そわそわと心待ちにする桜も、咲き始めるとたちまち過ぎ去ってゆく日常に、今年こそなんとか掉さして、どこか遠くへ桜を見に旅してみたいと思う事しきりなり。しかしここ数年の身体の痛みを考えると今年もまた無理かもしれない。せめて手近なところ、深大寺とか小金井公園ぐらいに足を伸ばしたいと思う。そうしたらカミさんが仲間から『千葉の六方水の道がすばらしい。』というミニ情報を得てきた。でもいつも行く船橋海老川沿いとか市川真間の弘法寺などと同じく、あまりに手近すぎないだろうか。ま、ちょっとワクワクしているけれど。
| Nature | 21:44 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
地球温暖化
 11月13日のパリ周辺での連続テロ事件(130名が死亡、約300人が負傷した)の後、厳戒態勢の中で開かれたCOP21(気候変動枠組み条約第21回締約国会議、言い換えるとやたら長たらしい名前の会議)は、12月12日にようやく無事妥結終了の運びとなった。1997年の京都議定書以来の地球環境問題の一大決議とあって、仏オランド首相やパン・ギムン国連事務総長は涙を流さんばかりに感激していた様子が印象的だった。しかし『産業革命前の平均気温を上回ること2.0℃以内、できれば1.5℃未満に抑えよう』という決議は、とてもつかみどころのないテーゼのように私は感じた。産業革命?あの18世紀後半イギリスに発生した産業革命・・・そうすると1750年から1800年頃のことを想起しなければならないのか、と漠然と考え、たかが2℃ぐらいどうにでもなるのではないかと思った。
 COP21は2030年までの各国のGDPあたりのCO₂排出量の削減目標を、例えば中国60〜65%、EU40%、インド33〜35%日本26%、ロシア70〜75%、アメリカ26〜28%(2025年まで)などと定めた。開発途上国は自国の削減目標の数値と、当てにする先進国からの援助金を取引材料にしたようだ。京都議定書議論の時あった、「先進国はこのような協定を結ばせて後進国の発展を縛るつもりなのか」、という議論は少なかったようだ。
 しかし私に解からないのは、CO₂が一体温室効果をもたらすガスなのかどうか?温暖化したから増えたのではないか、フロンなんかはどうしてしまったのか?など。CO₂と世界の平均気温との相関関係が解からない。さらに、そもそもいま地球は現在間氷期で、むしろこれから氷期の到来を予期しないのはおかしいのでは? 映画「デイ・アフター・トモロウー」(台風並みの巨大寒波がニューヨークなどを襲って世界をめちゃめちゃにするストーリー)の影響もあるかもしれない。気温が上がるのは何とかできそうだが、地球全体が凍ってしまう『スノーボール・アース・イベント』には人類は耐えられないのではと思う。グリーンランドや南極の氷を調べた結果、過去40万年急速な温度上昇(約8℃〜10℃)のあと、だらだらと氷期が訪れている。火山の爆発や海流の変化などでたちまち気候変動が起きるという。ほんの100年ぐらいの期間で様変わりするようだ。100年なんて46億年の地球の歴史から見るとあっという間である。
 それにしても過去の地球史では、氷期は平均−40℃が数百万年続くという。生物がどういう様相でこの氷期を生き延びられるか不明だが、過去の歴史では壊滅的な破壊を受けたそのあと、また新たな生物が夥しく発生したと記録されている。はたしてどんな生物がこのあと繁栄するのだろう?人類は生き残れるのかしら?
| Nature | 22:06 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
本土寺の紫陽花
 この前ここに来たのはいつだったろう?20年前かそれとも30年前だったろうか? 門前の並木は昔のままの感じがしたが、あたりの景色は様変わりして、ごみごみとした住宅地に変わってしまった。そしてなによりも残念なことは、本土寺のアジサイの様子がすっかり変わってしまったこと。昔はもっと自然な佇まいで潤いがあふれ、花が生き生きしていた。それがどうだろう、今は町の公園のようなまったく管理された庭園になってしまった。確かに大勢が訪れることで遊歩道が整備されたのはわかるが、アジサイの花までおとなしくまとまってしまった。あのあふれんばかり野趣はどこへ行ったのか。整備された菖蒲園まで用意して、本土寺はすっかり観光寺に変わってしまっていた。門前にあった美味しいうどん屋までなくなってしまった。残念だ。
 
| Nature | 23:54 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
清水公園の牡丹
 四月の終わりから五月の初めごろ、天候は穏やかだし、野山は新緑に満ち、花があふれている。思いっきり外気を吸い込みたい。外出には一番良い時なのだが、しかし世はゴールデンウィークで人もあふれている。間近になって宿を予約しようにも、どこも一杯である。体調に不安を抱いてる年寄り夫婦は近場で我慢せざるを得ない。だが探せばなかなか素晴らしいところが近場でもあるものだ。
 そこで東武電車に乗って野田の清水公園に行ってきた。ここは桜の季節が有名だけれど、今の季節、ツツジとフジがよいと聞いて出かけた。確かにツツジもフジもよかったが、意外や手入れの行き届いた牡丹園の佇まいに正直驚き、見事な花の姿にすっかり感激してしまった。茂原や須賀川の牡丹園にも匹敵しそうだ。いや、それらの記憶も少し薄れてきた。唐王朝の頃より花王、富貴花と称されるぐらい愛でられている牡丹。毎夜現れる『牡丹の精』の物語、『聊斎志異』も懐かしい。典雅な白の牡丹が特に良かった。
| Nature | 22:27 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP