After the Pleistocene

A memory of my ramble
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映画「メリー・ポピンズ リターンズ」

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 ウォルト・ディズニーの映画は、最後どうしても幸せ色の‶甘ちゃんの映画になってしまう。ましてや二匹目のどじょうを狙ったこの作品では、果たして映画のテーマが貫かれたどうか非常にあやしい。グリムの『白雪姫』の初版本ではその母親は実母であって、その彼女は最後は真っ赤に焼かれた鉄の靴をはいて死ぬまで踊らされた。本来の『シンデレラ』では、意地悪な姉妹達は足の親指や小指を切り落としても無理やり小さなガラスの靴を履こうとした。デズニーの映画はそこら辺をサクっとやり過ごしている。この映画、ジュリー・アンドリュースで成功した『メリー・ポピンズ』のリバイバル版は、最初のときの設定(1910年頃)から約25年過ぎたロンドンを舞台にし、やはり不景気に苦悩する同じバンクス家を描写するが・・・・
 きりきりの生活をしているバンクス家に「ナニー」子守がいるなんて日本の家庭では想像がつかないが、イギリスの中流家庭にはこのような子守や家政婦、料理人がいたようだ。そのナニーが交代してお馴染みのメリー・ポピンズ(エミリー・ブラント)が空から降ってくる。もう皆に顔なじみになっている。この家の主人マイケル(ベン・ウィショー)は奥さんに早先立たれて3人の子育てに悪戦苦闘していた。銀行のパート・タイマーを勤めるマイケルはこの恐慌時代自分の職を維持すので汲々としているが、前作では婦人参政権運動に精を出していた妻の代わりに、マイケルの姉のジェーンが弟の家庭を見ていた。
 ちょっと不思議だったのは下層の労働者を象徴していた煙突掃除の男たちは、いまやガス灯の点灯夫となって軽快に自転車を乗りこなしていたことだ。まるでサーカスの曲芸師のようだ。彼等の底辺の労働階級の意識のようなものは全く見当たらない。煙突掃除夫が前作で見せたユーモラスな態度も見受けられない。至極明るく軽快そうだったのには驚いてしまう。いよいよ大恐慌が始まるというときに、社会全体こんな能天気なことで良いのだろうかと不安になった。 
| Movie | 22:12 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
映画「グリーンブック」

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 その実物を私は見たことがないが、『グリーンブック』は旅行のガイドブックで、特にアメリカ南部を黒人が安全に旅行するための指南書みたいな役を引き受けていた。この映画の1960年代前半でもいろいろな差別、特に宿泊やレストランでの手酷い差別が存続していた。キング牧師らの公民権運動が漸く本格化するのは60年代後半からである。
 この映画の主人公、無学だけれど陽気で腕っぷしの強いイタリア系市民のトニー・“リップ”・バレロンガ(ヴィゴ・モーテンセン)を運転手兼用心棒として雇ったのは、黒人のピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)で、ヨーロッパで修行してきた私たちが想像もしない本格的なトップクラスのピアニスト。しかも教養高く、性格的にもすこぶる真面目な人物。この対照的な二人が一緒に旅する道中はいつ喧嘩別れしてもおかしくない事件の連続だが、グリーンブックに沿って人種差別の激しいアメリカ南部のディープな地域を演奏旅行する。最後はじわぁ〜と楽しくなる気持ちの良い結末が待っている。トニーのいない家庭を切り盛りする細君ドロレス(リンダ・カーデリーニ)が、明るくしっかりしたアメリカ女性の味で映画に花を添えている。実話とのコメントあり。監督 ピーター・ファレリー
| Movie | 23:03 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
映画「女王陛下のお気に入り」

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 観客はシェイクスピアの重厚な悲劇を期待して見に行ったところ、モーツアルトのオペレッタを見せられた感じがしないでもない。しかし映像はあくまでも現代社会で、映倫規定に触れるきわどい場面が何度も写される。
 ヨーロッパの重商主義が終焉する18世紀初頭、大英帝国を統治するアン女王(1665〜1714、統治1702〜1714)は、自ら望んでこの王位を就いたわけではなく、特に素晴らしい経綸を示すわけでもなかった。同級生だった優秀な女官サラ(のちにはマールボロ公爵の妻)の頭脳に支えられてどうにか国政を見ているだけで、わが身に起きた17回もの不幸な出産をしきりに嘆く平凡な女王であった。戦争が絶えない対外関係では、スペインの繁栄は陰りが見え始め、フランスの太陽王ルイ14世も晩年に差掛ってきている。大英帝国がこれから他のヨーロッパ強国に先んじて体制造りをしようとするときでもある。
 サラの従妹と称するアビゲイル(エマ・ストーン)が貧しい平民の形で最初登場。次第に女王(オリビア・コールマン)に取り入って、やがて国政を牛耳っていたサラ(レイチェル・ワイズ)をも追い出すことになるという物語。重々しくも華麗な宮殿の佇まい、派手派手な鬘をつけた男性貴族に取り囲まれ、極めてきわどい悪略がめぐらされる。(だから、なぜアビゲイルがいまさら貴族の地位を望むのか、理解できない。)傷をつけられた顔の半面を、黒のレースで包んだレイチェル・ワイズの姿がなかなか良い。映画はアビゲイルの零落をも予想される形で幕を閉じる。
 三人の女優が火花を散らして渡り合うところはなかなか面白かったが、英国がこの貴族社会にどっぷり浸かっている厄介な状況についてはあまりにさっぱりし過ぎており、もっと笑いのめしてでも引き出してしまわないといけないのではないかと、ややもの足りない気分で映画館を後にした。監督 ヨルゴス・ランティモス
| Movie | 12:58 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
映画「ボヘミアン ラプソディ」

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 この映画を見るまで私は、この曲もどっかで聞いたような気がする程度で、このバンド「クイーン」やロックなど現代流行の音楽に極めて疎い。映画では全く触れられなかったが、あのプレースリーや「ビートルズ」と、ファンの心情ではどう交わっているのか、そこら辺をだれか解説してくれないだろうか?

  We are the champions, my friends
And we'll keep on fighting till the end
We are the champions
No time for losers
'Cause we are the champions of the world
I don't regret any part of my career

そしてこの曲を聞いたとき、私は稀勢の里の悲劇を回想しないではいられなかった。特にNo time for losers ″のことば。苛烈な現実に対する容赦なき断定。こらえられず彼が流した幾筋もの涙を見た。
 主役フレデイ・マーキュリー(ラミ・マレック)のセクシャリティについてもあまり語れない。彼自身が打ち明けているようにあまりそのことで騒がないでほしいとの意見を尊重するしかないだろう。1986年ウェンブリー・スタジアムを埋め尽くした満員の観客を熱狂させたライブの興奮はそんなこととは無縁な感じがする。  
| Movie | 23:20 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
映画 「チャーチル ノルマンディーの決断」

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 近年ウィンストン・チャーチルに関する映画が数多く企画されているように思えてならない。「英国王のスピーチ」、「ダンケルク」、「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」などなど。これは今世界がもっとしっかりした指導者を望んでいる現れと見るべきなのだろうか。しかしこの映画は、首相の彼がノルマンディー作戦を前にしてその成功を危ぶみ、連合軍のアイゼンハワーやモントゴメリ将軍からもこの作戦から排除される非常に弱い立場に立たされて途方に暮れる姿をわれわれに見せつける。なによりも彼が第一次世界大戦の海相として指揮したガリポリ作戦で、25万の若い兵隊たちを死傷させた上陸作戦の大失敗が尾を引いていた。あと2,3日後に予定したノルマンディー作戦の変更を連合軍の首脳に必死に迫るのだった。
 ブライアン・コックスが演じるチャーチルは、ゲィリー・オールドマン演じるチャーチル(「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」)より10歳ぐらい年老いて病身のように見え、やたらウィスキーをガブガブ飲むし葉巻を吹かす。そして妻のクレメンティーン(ミランダ・リチャードソン)から平手打ちを食らったりした。最後はしかしノルマンディー上陸した暁に、素晴らしいスピーチをして将兵を励ますのだった。やはり皆に愛されている人の『言葉』の威力はすばらしい。監督 ジョナサン・テプリッキー
 
| Movie | 22:21 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
映画「空飛ぶタイヤ」

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 いまから40年ぐらい前のことだが、環七の葛飾辺りの坂で、私の2,3台前を走っていたトラックから大きなタイヤが転がり出て、道路脇に突っ込んで行ったのを目の当たりにしたことがある。あんなのにもろにぶつかったら、ひとたまりもなくアウトだなあ、と肝を冷やしたことがある。高速道路ではよく落下物を目にする。非常に危険だ。
 この映画、走行中の貨物トラックのタイヤが外れて子供連れの若い主婦を直撃、彼女を死に至らしめた実際の事件(2002年)を扱っている。事故を起こした運送会社を実名の「赤松運輸」としているぐらいなのだから、「ホープ自動車」も実名の「三菱自動車」ともう堂々書くべきではないか。タイヤ脱落事故、一連のリコール隠し事件は、本来はドキュメンタリー・タッチで迫り、詳しく原因究明に入る筈のドラマだった。対抗する唯一の悪役がホープ自動車の狩野常務(岸部一徳)だけで、彼だけが光彩を放っているのは少し解せない。真相を追う週刊誌の女性記者も最後の方で上からストップが掛けられてしまう。太平洋戦争の責任論と同じく結局誰にも責任があって、誰にもない。果たして格好のよい犹脇″刑事が最後に真相を究明してくれるのだろうか。十分に整備したトラックやまだ3ヶ月の新車が事故を起こしたタイヤ脱落に関しては、簡単でもよいから事故の図解が欲しかった。先日起きた新幹線の車台亀裂も、なぜあんな亀裂が入ったのか詳しく知りたいところである。
 しかし、この物語には政治家や悪徳弁護士は現れず、質の悪い美女にも、ヤクザや不良外人からも絡まれず、主人公たちが最後まで正義を全うするというのには感心しました。この筆法で、いま約2兆円のリコール・クレームを受けてもだえ苦しんでいるエアー・バッグの『タカタ』を救ってやることができないだろうか。
| Movie | 12:56 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
対訳シナリオで見る「英国王のスピーチ」

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 身分を隠して現れた女性から「主人の吃音症を治してほしい。」と頼まれたオーストラリア出身の言語矯正士ライオネルは、その主人ヨーク公(愛称バーティ、後のキング・ジョージ6世)と初対面の時に、まずあなたをなんとお呼びしたらよいかと尋ねる。この紹介のやりとりは、ライオネルの妻、マートルが初めてこの皇子夫妻にあったときにも繰り返される。後の王妃エリザベスのユーモアあふれる対応とともにほろッとする場面だが、別室に居たバーティがすぐ飛び出してゆこうとするところを、ライオネルは抑えてしまう。なぜなのか?人は極度の緊張状態では考えがまとまらない、言葉が出てこない、この吃音が生じる基礎的な状況に誰しも陥ってしまうのだとわれわれに教えてくれるのだが、二言三言話しただけで出身階級がわかってしまうというイギリス社会の一片も覗かせる。
 矯正法についてバーティとライオネルの間でなんどもぶつかり合い、(口の中にビー玉をいっぱい詰めてしゃべらせたり、腹筋を鍛えたり、早口言葉を練習したりなど、その間いろいろな矯正法を試している)バーティの成長期におけるゆがんだ心理的圧迫がその底に横たわっているのだと次第に明示される。聡明な(?)兄(のちにシンプソン夫人の問題で1年足らずで退位したエドワード8世)や、好きなおもちゃは取り上げられる、左利きを無理やり右利きに直されるなど皇室の窮屈な雰囲気で育てられた。
 いよいよ戴冠式が行われようとなったとき、そのリハーサルの場でまたもやバーティとライオネルの間で火花が飛び散った。大司教に少し冷たくされたバーティが、いら立って「ドクター・ローグ」と呼びかける。ドクターの称号を名乗っていないライオネルが「ドクター」と言われて鋭く反応する。これは星室裁判所の尋問かと?(イングランドの星室裁判所を知っている人は相当英国史に詳しい人だろう。)
 戴冠式の聖なる椅子、聖エドワードの椅子にちゃっかり座るライオネルに対し烈火のごとく怒ったバーティに対し、「キングなんかにはなりたくない」とわめいていた男の話をどうしていま聞いてあげねばならないのだ、とライオネルは反論する。それに対し「なぜなら私は聞いてもらう権利があるからだ。」とバーティは叫ぶ。
     Because I have a right to be heard!
     Heard as what?
     I have a voice.
      Yes you do.
これは王様だけでないすべての人々の叫びだったろう。大戦から帰還したものの戦争神経症(shell shocked)に陥って死ぬほどちじこまってしまった兵士らの声を聞いてやれない歪んだ社会の仕組み。誰にもその言葉を聞いてもらう権利があるのだと主張するものだった。
 アカデミー賞脚本賞(脚本デヴィッド・サイドラー)を得た作品を今更すばらしいと褒めるのもおこがましいが、実に脚本の構成が緻密でリズムがある。英独二国間のコンフリクトを忘れさせるほど二人のそれは緊張に満ちたものであった。監督 トム・フーバー
| Movie | 12:10 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
映画「ウィンストン・チャーチル」

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 ヒトラーのドイツによって欧州戦線が崩壊の危機に立った時、チャーチルがたまたま迷い込んだ地下鉄の中での出来事。(彼はそれまで地下鉄に乗ったことがなかった。)乗客たちとの会話から、物語はぐんぐんクライマックスへと進む。ナチス・ドイツに降伏すべきかというチャーチルの問いに、乗客たち皆NEVER"と声を揃えて彼を励ます。それから彼の有名な演説We shall never surrender."の議会演説に昇りつめてゆく迫力がすばらしい。映画が切り取った時間は、チャーチル組閣のときからダンケルク撤退までの僅4週間ばかりなのだが、永遠に記憶される歴史となった。
 同じ日々を描いた映画「英国王のスピーチ」では、これからナチス・ドイツに対し宣戦布告を行う吃音症に悩むジョージ6世に対し、自分も言語障害があったとチャーチルは告げて国王の緊張をほぐす。実際チャーチルの記録映画を見るとその声は少しくぐもって聞こえる。しかしゲイリー・オールドマン演じるチャーチルは非常に明瞭で、そのメーキャップはアカデミー賞を得たように、見事に彼を再現している。(これが映画「レオン」でとんでもない刑事役演じたゲイリー・オールドマンと思えるか。)それにしてもいつも思うのだが、イギリス議会の議場の雰囲気は名優の舞台を彷彿とする感がある。
映画は大勢のイギリス市民が自ら自分のヨットや船舶を繰ってダンケルクに駆けつけ、55万8千人を助けた撤退作戦を開始する場面で終わるが、ドイツにおける親イギリス派とイギリスにおけるドイツ宥和派との絡みはなかなか興味がある。チャーチルが第一次大戦の海軍大臣のとき採ったガリポリの戦いの失敗が非常に彼の足を引っ張っているのは分かるが、諜報活動インテリジェンスを好む姿はここには描かれていない。
 監督 ジョー・ライト 妻 クリスティン・スコット=トーマス 秘書 リリー・ジェームズ 
| Movie | 22:34 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
映画「ペンタゴン・ペーパーズ」

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 女優メリル・ストリープの本当の素顔というものは、「アイアン・レディ」のマーガレット・サッチャー首相か、それとも「プラダを着た悪魔」のミランダ・プリーストリー編集長か、それともこの映画のワシントン・ポストの社主キャサリン(ケイ)・グラハムの優雅で慎ましい人物か、これらのうちどれにに一番近いのだろう?この映画ではキャリアー・ウーマンにして社会的にワシントンの上流階級に属するキャサリンが、自分の父が買収した地方新聞をいかに経営して行くか、(しかも父の後経営を継いだ夫のフィリップは自殺している。)新聞社としての使命をいかに果たしてゆくのか、もしかすると牢獄にぶち込まれる可能性も大いにある深淵を覗きながらも、優しいだけではない最後は力強く、はっきりと決断する姿を見せてくれる。
 今では新聞社の社主という役目はあまり意識されなくなってしまった。(近年はインターネットの発達で新聞の影響力自体が大分落ちているが・・・)かって明治時代の「時事新報」の福沢諭吉先生を別格にしても、朝日新聞の村山龍平、読売新聞の正力松太郎などの紙面に対する影響は非常に大きいものがあった。この混迷の時代に新聞の指導性がもっとあってもよいと思うが・・・
 1971年リチャード・ニクソン政権下で作成されたベトナム戦争に関する秘密報告書(いわゆるペンタゴンペーパーズ)をダニエル・エルズバーグが密かに持ち出し、ニューヨーク・タイムズの記者ニール・シーハンに見せたが、続いてワシントン・ポストにも見せて、それがベトナム戦争の秘密が公開されるきっかけとなった。法廷でアメリカ憲法修正第一条「言論の自由」の法廷闘争になり、新聞側は勝利した。折からのベトナム反戦運動の高まりの中で。
 有能な編集主幹のベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)は最初から攻撃的な記者魂の持ち主で、編集室を取り仕切るが、ベトナムの戦場で多数の若者を死傷させる悲惨な現状を止めさせるべき、もう少し人道的な論議が沸き上がっていてもよかったのでは。いつもより物足りなかった。映画は最後にウォーター・ゲイト事件の始まりを描写して終わる。ワシントン・ポスト紙の若き記者たち、カール・バーンスタインやボブ・ウッドワードはここには登場しない。監督 スティーヴン・スピルバーグ
| Movie | 22:39 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
映画「15時17分、パリ行き」

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 『映画の主演者たちは実際の事件の当事者であった。』なんていうことがで今まであったろうか? その意味で監督クリント・イーストウッドは凄いことをしでかしたといえる。今後映画に出演している仮想の(ヴァーチャルな)犯罪者が、実際の罪人になることだってあり得るかもしれない。劇上劇は劇になりえるだろうか?
 アレックス・スカラトス、スペンサー・ストーン、アンソニー・サドラーの三人は幼い頃からの友達だった。しかも彼らは絶えず校長室に呼ばれる落ちこぼれに近い生徒であった。でも彼らなりにそれぞれ非行にはその理由があったのだった。必ずしも満足した成長を過ごしたとは言えないが、青年になった三人が仲良く一緒にヨーロッパに旅行する。そして、アムステルダム15時17分発パリ行きのタリス高速鉄道にテロ犯罪者と乗り合わせる。
 私は恥ずかしいことにこの事件を全く知らなかったが、ゴク普通の三人のアメリカ青年たちが見事な協力で大惨事になるところを未然に防いだことは、確かにレジオン・ドヌール賞に値すると称賛しないではいられない。犯人は自動小銃AK47などの武器を携帯し、300発もの弾丸を用意していた。ヨーロッパ高速鉄道タリスの車両内部が血の海となる惨事だって予想された。
 2011年のノルウェー・ウトヤ島でのテロ(77人死亡、約100人負傷)以来、2015年のロスアンゼルス(14人死)パリ同時多発テロ(130人死亡、300人以上の負傷者)2016年のフロリダ(49人死)2017年はラスベガス・マンダリンベイホテル前で(58人死、525人負傷)2017年トルコ(39人死亡)など近年立て続けにテロ事件は発生している。狂気の連鎖は止みそうにない。狂っているのは特定の宗教信者たちだけではない。
| Movie | 22:32 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP