2012.01.28 Saturday
国立西洋美術館「ゴヤ 光と影」
この展覧会、最初は見るつもりはなかったのだが・・・なぜなら近いうちにぜひスペインに旅行して、プラド美術館でゆっくり半日過ごすのを夢見ていたから。そして『裸のマハ』と『着衣のマハ』の両者をじっくり比較してみたかったから。写真でツラツラ観察すると『裸のマハ』の彼女の方が緊張しているよう思える。私の気のせいかも知れない。諸説いろいろあるけれども、私はこの女性はゴヤのパトロンでもあるアルバ公爵夫人だと思い込んでいる。気位も高く恋多き夫人が、是非ともゴヤに描いて欲しいという何らかの事情があったのではないか。これがこの絵の所有者・ゴドイ公爵の愛人だとするなら、彼から命じられたとしてもここまで堂々とわが身をさらけ出すだろうか。ゴヤはこの絵を宗教裁判所(魔女裁判で恐ろしいスペインの裁判所)から咎められて、「彼女は誰なのか?」と再三尋ねられたが、とうとう最後まで明かさなかったという。ゴヤは簡単に誰かとわかるようには描写しなかったということだ。
ゴヤ(1746〜1828)はフランス革命とナポレオン戦争の影響で、スペインが栄光からどん底に落とされた時代を身をもって体験した画家。堀田善衛の『ゴヤ』は長編ながら大変おもしろかったのを思い出す。もう大昔のことなのでこのマハが誰としたのか忘れてしまった。ゴヤは王室画家の名声を持ちながらも、その後民衆の悲惨な生活も歩き回ってその目で見、描いた。特に戦争のおぞましい場面を数多く描写した。ロバを人に擬する風刺画、闘牛のグロテスクな場面、静物画もある。油絵だけでなく素描や版画も出されていて興味深い。
しかしどうして『裸のマハ』は今回一緒に来なかったのだろう?プラド美術館の目玉を失ってしまうからだろうな。それなら解る。だがこれら二枚の絵を表裏にして楽しんだというゴドイ公爵の喜悦を味わってみたいものだ。やはりプラドへ行かねばならない。『カルロス4世の家族』も見てみたい。
ゴヤ(1746〜1828)はフランス革命とナポレオン戦争の影響で、スペインが栄光からどん底に落とされた時代を身をもって体験した画家。堀田善衛の『ゴヤ』は長編ながら大変おもしろかったのを思い出す。もう大昔のことなのでこのマハが誰としたのか忘れてしまった。ゴヤは王室画家の名声を持ちながらも、その後民衆の悲惨な生活も歩き回ってその目で見、描いた。特に戦争のおぞましい場面を数多く描写した。ロバを人に擬する風刺画、闘牛のグロテスクな場面、静物画もある。油絵だけでなく素描や版画も出されていて興味深い。
しかしどうして『裸のマハ』は今回一緒に来なかったのだろう?プラド美術館の目玉を失ってしまうからだろうな。それなら解る。だがこれら二枚の絵を表裏にして楽しんだというゴドイ公爵の喜悦を味わってみたいものだ。やはりプラドへ行かねばならない。『カルロス4世の家族』も見てみたい。