After the Pleistocene

A memory of my ramble
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夏の読書

JUGEMテーマ:読書


 約230名近い犠牲者を出した西日本豪雨災害に怒る一方、連日の猛暑で熱中症とみられる犠牲者が後を絶たない報道にも苛立っている。京都では、1880年以来2度目の6日連続の38℃超えを記録した。途絶えがちなこのブログの投稿でもわかるように、小生このところ急激に体力が低下して気力も衰えがちで、日課にしている約1時間の散歩も怠りがちになってきている。読書もあまり進まず、まったく困ったものである。
 ウナギやマグロだけでなく、イワシやサンマまでがこう急激に漁獲高が低下すると、今後海洋日本はどこへ行くのだろうと考えてしまう。現在でも漁獲の3割以上のものが養魚系で占められると聞くと、今後10年ぐらいでそれは倍増しそうである。中国の漁民に自制が利くかも非常に疑問だ。アワビなどインドネシアの海まで開発していた過去を振り返るなら、インドネシアも自国領土と主張しかねない。
 きっかけはチャールズ・モアの『プラスチックの海』。かってプラスチックでメシを食った一人としてここまで海洋がプラスチックで汚染されているとは想像できなかった。プラスチックの漁網、ボトル、キャップ、ゴミなどが文字どうり渦を巻いて海流となって太平洋を漂っているという。F・キューリーの『魚のいない海』にも啓発された。もう美味しいサカナはわれわれの手の届くところにはいなくなっているのか。レスター・ブラウンの『プランB』も取り上げているように、漁業は世界中で崩壊しつつある。500年続いたカナダのタラ漁は1950年代初めに消滅し、約4万人の漁民と水産加工業者が職を失った。世界中あちこちでこのような現象が起きている。
 農業改革による穀物の増産や牧畜改良による食肉増産に見られるように、海洋での魚類増産に世界的な協力体制を組み立てられないかと小生は夢見る。とりあえずプラスチックのゴミを集めて、大規模かつ無害に化石化して海溝に埋め戻す生産工場の艦隊を地球規模で編成するというのはどうだろう?
 
 
 
| Book | 23:19 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
残念や!無念やなぁ・・・ロストフの悲劇

JUGEMテーマ:スポーツ


 前半を0:0で折り返したFIFA 2018ロシア大会ベスト16の対ベルギー戦、後半矢継ぎ早に日本チームは原口と乾が見事にシュートを決めて、「これは、もしかすると・・・」と期待を抱かせた。2:0残りあと20分、・・・それなのに、最後は残念な結果(2:3)に終わってしまって、正直誠に悔しい。一次リーグの最終戦ポーランドと対戦、最後の10分間をルーズな、いや〜な形で終わって大向こうから散々叩かれた後遺症が、最後の最後になって露呈してしまった感がする。
 そもそも日本チームは個人技でずば抜けた選手がいる訳ではない、チームプレイで勝つことを考えねばならないのに、大会間近になって監督を変えた。本来ハリルホヂッチから西野監督への交代はもう半年前でなければならない。それと押し詰まっての交代だったものだから、選手の選択も旧来の実績に囚われていたように思う。ゴールキーパーの川島や、本田、岡崎、香川などかっての有名選手は今は残念ながら控えの選手だと思う。試合の最後の10分間に出て上手に試合をコントロールすることができる選手たちである。川島の位置取りの悪さは致命的だったし、対ベルギー戦、ロスタイムに入ってのコーナーキックで、直接相手のゴールキーパーに取られるようなキックをした本田のミスもなんとも悔やまれる。(これをものにしたベルギー電光石火の攻撃のすばらしさ。)
 姿を消してしまった日本チームの代わりに、これからどの国のチームを応援しよう?優勝候補はブラジルが筆頭だが、フランスもなかなか強そうだ。私は日本チームを破ったベルギーに肩入れしたくなった。


 
| sports | 22:59 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
梶田隆章教授の公開講座
 あのノーベル物理学賞(2015年)を受賞した博士の講義を、無料且つ予約不要で聴けるというので、6月23日大久保の東邦大キャンパスまで出掛けてきた。日頃物理学には縁遠い老人が、全く歯が立たない宇宙物理学や素粒子論に多少でも啓発されることがあるとするなら、博士らのひたむきな研究スタイルであろう。約1500人ぐらいの聴衆は若い人が多かったが、老若男女ご年配の方々もかなり見え、会場は楽しい雰囲気に包まれていた。質問時間も長くとられていて、その進行はとても親切であった。
 講演のテーマは「神岡の地下から探る宇宙と素粒子」。飛騨の神岡鉱山地下1000mに造られたカミオカンデは小柴博士が最初陽子崩壊を検出するために造った装置だという。1987年15万光年先の大マゼラン星雲で超新星の爆発があり、そのとき飛び散ったニュートリノがカミオカンデで観測された。この功績で小柴博士はノーベル賞を2002年受賞。(残念ながら、陽子崩壊とニュートリノがどう結びつくのか小生には不明)
 1998年飛騨高山で行われた学会の発表で梶田博士は、地下1000mの上空から飛来するニュートリノの方が下から地球を潜ってくるものより多いことを指摘、そこから「ニュートリノには質量がない」という定説を覆した。(ニュートリノには電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノなど色々出てくるが小生不明)
 驚くことにはこの学会発表の翌日、当時のクリントン大統領がMITの卒業式でこれが偉大な発見になるだろうと示唆したことだ。日本の首相でそんな学術的な問題を取り上げた人は過去にいるか?
 いま神岡では1995年にスーパーカミオカンデが完成し、国際的な研究体制が敷かれているようだ。ダイヤモンドやプラチナの合成がそこで行われるという中性子星の合体や、13億光年先で最近生じたブラックホール同士の合体など、なにか不明ながら興味ある物語が進行しているようである。

JUGEMテーマ:モブログ



| Nature | 23:02 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
対訳シナリオで見る「英国王のスピーチ」

JUGEMテーマ:映画


 身分を隠して現れた女性から「主人の吃音症を治してほしい。」と頼まれたオーストラリア出身の言語矯正士ライオネルは、その主人ヨーク公(愛称バーティ、後のキング・ジョージ6世)と初対面の時に、まずあなたをなんとお呼びしたらよいかと尋ねる。この紹介のやりとりは、ライオネルの妻、マートルが初めてこの皇子夫妻にあったときにも繰り返される。後の王妃エリザベスのユーモアあふれる対応とともにほろッとする場面だが、別室に居たバーティがすぐ飛び出してゆこうとするところを、ライオネルは抑えてしまう。なぜなのか?人は極度の緊張状態では考えがまとまらない、言葉が出てこない、この吃音が生じる基礎的な状況に誰しも陥ってしまうのだとわれわれに教えてくれるのだが、二言三言話しただけで出身階級がわかってしまうというイギリス社会の一片も覗かせる。
 矯正法についてバーティとライオネルの間でなんどもぶつかり合い、(口の中にビー玉をいっぱい詰めてしゃべらせたり、腹筋を鍛えたり、早口言葉を練習したりなど、その間いろいろな矯正法を試している)バーティの成長期におけるゆがんだ心理的圧迫がその底に横たわっているのだと次第に明示される。聡明な(?)兄(のちにシンプソン夫人の問題で1年足らずで退位したエドワード8世)や、好きなおもちゃは取り上げられる、左利きを無理やり右利きに直されるなど皇室の窮屈な雰囲気で育てられた。
 いよいよ戴冠式が行われようとなったとき、そのリハーサルの場でまたもやバーティとライオネルの間で火花が飛び散った。大司教に少し冷たくされたバーティが、いら立って「ドクター・ローグ」と呼びかける。ドクターの称号を名乗っていないライオネルが「ドクター」と言われて鋭く反応する。これは星室裁判所の尋問かと?(イングランドの星室裁判所を知っている人は相当英国史に詳しい人だろう。)
 戴冠式の聖なる椅子、聖エドワードの椅子にちゃっかり座るライオネルに対し烈火のごとく怒ったバーティに対し、「キングなんかにはなりたくない」とわめいていた男の話をどうしていま聞いてあげねばならないのだ、とライオネルは反論する。それに対し「なぜなら私は聞いてもらう権利があるからだ。」とバーティは叫ぶ。
     Because I have a right to be heard!
     Heard as what?
     I have a voice.
      Yes you do.
これは王様だけでないすべての人々の叫びだったろう。大戦から帰還したものの戦争神経症(shell shocked)に陥って死ぬほどちじこまってしまった兵士らの声を聞いてやれない歪んだ社会の仕組み。誰にもその言葉を聞いてもらう権利があるのだと主張するものだった。
 アカデミー賞脚本賞(脚本デヴィッド・サイドラー)を得た作品を今更すばらしいと褒めるのもおこがましいが、実に脚本の構成が緻密でリズムがある。英独二国間のコンフリクトを忘れさせるほど二人のそれは緊張に満ちたものであった。監督 トム・フーバー
| Movie | 12:10 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
春の大運動会

JUGEMテーマ:モブログ


 小学4年生になったリリーちゃんの運動会に行ってきた。私が最近よく散歩に来る谷津干潟のすぐ隣にある谷津南小学校は、校庭が広くてなかなか気持ちがよい。リリーちゃんは応援団の一員に加わって大きな旗を振り回していた。うちの孫娘も100メートルの徒競走では3着に、障害物競争では1着トップになった。いつの間にか背丈も伸びて(1.38m)ちょっとやる気が出てきたように思える。
 子供の競争では最初の10メートルぐらいでついた差は、拡がりこそすれなかなか縮めることができないが、頑張っているならゴールまであと10メートル、20メートルのところで、相手が先に疲れてきたり気を緩めたりするので、僅かに先着の可能性がある。だから「あきらめるな!」といったり、「がんばれ!」と一生懸命声援を送るのだが。
 父兄の応援席にキャンプ用の丸い小さなドーム型のテントが、ぐるり密集して張られているのが最近の新しい傾向か。確かに強い日差しに対しては効果がある。(昔ながらに本部席や来賓席はきちんとしたテントが張られている。)自分の子供たちが登場するときは観覧席に出張ってゆくが、若い父親たちはカメラマンとしていつも忙しい。
 この小さなテントでは、太宰治の『津軽』の情景を思い出した。小さい時に別れ離れになってしまった乳母のタケさんと何十年振りかに津軽の小学校の運動会で再会する。二人は掛小屋みたいなところから運動会を見ている。校庭ではカケアシをしているのか、綱引きをしているのか、それとも玉入れなのか、そんな運動会の描写はなにもないが、ぼんやりとしたそんな背景の中に、過ぎ去った昔の鮮明な記憶がお互いよみがえってくる。
| Diary | 23:29 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
幸田 文「こわれた時計」

JUGEMテーマ:読書


  幸田露伴の人となりは、幸田文の随筆によってなお広く豊かに伝えられた感がする。その厳しさ、その優しさ。私は幸田文を生んだ母親が若死にした後、彼がどんな仔細で後妻を得たのか知らないが、晩年この女性では大変苦労したようだ。結婚した先の商家が次第に左前になって文が大変な思いをしている時に、その彼女は信州の田舎から壊れた時計を送り治してくれと頼んできた。文はしばらくほったらかしにしていた。そこで父・露伴が語る。
 
「重荷に小付で、さぞ迷惑したろう・・・・めいめい自分の負うべき重荷は、これはどうあっても仕方がないが、そこへ横合いからかってに小付を乗せられては誰も迷惑する。小付は些細な荷だが、身一杯の重荷を背負っている時には、その些細な荷重が怪我のもとになる。遠慮はいらない、小付はおろすことだ。今すぐおろすことだ。」
 時計のとの字もいいませんし、私にもいわせませんでした。言って筋が通る話ではなかろう、というのです。促されて、私は父の目の前で時計の荷造りをし、宛先を書きました。
「困じごとにからまれて心くらむことがあったら、目を閉じて・・・・・・・心の凍てつくとき、目を閉じて、身は伊豆のいで湯の中と思ってごらん。湯を思えば、湯はきっと答える。」
| Book | 11:31 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP