After the Pleistocene

A memory of my ramble
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映画「ウィンストン・チャーチル」

JUGEMテーマ:映画


 ヒトラーのドイツによって欧州戦線が崩壊の危機に立った時、チャーチルがたまたま迷い込んだ地下鉄の中での出来事。(彼はそれまで地下鉄に乗ったことがなかった。)乗客たちとの会話から、物語はぐんぐんクライマックスへと進む。ナチス・ドイツに降伏すべきかというチャーチルの問いに、乗客たち皆NEVER"と声を揃えて彼を励ます。それから彼の有名な演説We shall never surrender."の議会演説に昇りつめてゆく迫力がすばらしい。映画が切り取った時間は、チャーチル組閣のときからダンケルク撤退までの僅4週間ばかりなのだが、永遠に記憶される歴史となった。
 同じ日々を描いた映画「英国王のスピーチ」では、これからナチス・ドイツに対し宣戦布告を行う吃音症に悩むジョージ6世に対し、自分も言語障害があったとチャーチルは告げて国王の緊張をほぐす。実際チャーチルの記録映画を見るとその声は少しくぐもって聞こえる。しかしゲイリー・オールドマン演じるチャーチルは非常に明瞭で、そのメーキャップはアカデミー賞を得たように、見事に彼を再現している。(これが映画「レオン」でとんでもない刑事役演じたゲイリー・オールドマンと思えるか。)それにしてもいつも思うのだが、イギリス議会の議場の雰囲気は名優の舞台を彷彿とする感がある。映画は大勢のイギリス市民が自ら自分のヨットや船舶を繰ってダンケルクに駆けつけ、55万8千人を助けた撤退作戦を開始する場面で終わるが、ドイツにおける親イギリス派とイギリスにおけるドイツ宥和派との絡みはなかなか興味がある。チャーチルが第一次大戦の海軍大臣のとき採ったガリポリの戦いの失敗が非常に彼の足を引っ張っているのは分かるが、諜報活動インテリジェンスを好む姿はここには描かれていない。
 監督 ジョー・ライト 妻 クリスティン・スコット=トーマス 秘書 リリー・ジェームズ 
| Movie | 22:34 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
混迷の中東情勢

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 意識不明の赤ん坊を必死に介抱する映像に見られる、シリアのダマスカス郊外で起きた毒ガス攻撃に対し、アメリカのトランプ政権はシリアのアサド政権の仕業とみなして、100発以上のミサイルをシリアに昨日発射した。これはますます熱い戦争になってきた。(このミサイルをロシア製の応撃ミサイルがかなり撃ち落としたという。)
 昨年春以来のアメリカの実力行使だが(イギリスやフランスも化学兵器の使用は許さないとして同調しているが)、判りづらいのは地政学的に見てロシアやトルコがイランと一緒になってアメリカを非難していることだ。イランとアサドのシリア政権はシーア派のイスラム教徒。シリアやイラクにまたがる「イスラム国」を標榜する反政府勢力はスンニ派が主力。サウディ・アラビアはイランに敵対する厳格なスンニ派のイスラム教徒。イスラエルも反イスラム勢力として、イランの核装備を非常に警戒している。またサウディ・アラビア王家に敵意を抱くシリア隣国のヨルダンはイスラエルに同調する。そしてこの中東全域に昔のオスマン・トルコの幻影を抱くトルコが一番警戒しているのは、シリア・イラク・イランにまたがるクルド人の国家の成立だ。そのためアサド政権を維持しなければならないと思っている。サウディ・アラビアがアメリカの基地を嫌ったり、ロシアから原発を購入していることも中東混迷の原因となっている。
 ロシアがイギリスでKGBの元スパイを毒殺して互いに非難の応酬があり、英米仏とロシアは国交断絶とまでは行かないが互いに外交官を追放している。アメリカは中間選挙を控えてトランプ政権はガタガタしたままで、米中は貿易戦争が再燃し、日本もひとり寝を楽しでいるわけにはゆかない。尤も森友学園や加計学園の獣医学部創設の問題に関する政府の秘密文書が暴かれて、安倍内閣の足元もいよいよおかしくなってきた。
| Diary | 22:03 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
映画「ペンタゴン・ペーパーズ」

JUGEMテーマ:映画


 女優メリル・ストリープの本当の素顔というものは、「アイアン・レディ」のマーガレット・サッチャー首相か、それとも「プラダを着た悪魔」のミランダ・プリーストリー編集長か、それともこの映画のワシントン・ポストの社主キャサリン(ケイ)・グラハムの優雅で慎ましい人物か、これらのうちどれにに一番近いのだろう?この映画ではキャリアー・ウーマンにして社会的にワシントンの上流階級に属するキャサリンが、自分の父が買収した地方新聞をいかに経営して行くか、(しかも父の後経営を継いだ夫のフィリップは自殺している。)新聞社としての使命をいかに果たしてゆくのか、もしかすると牢獄にぶち込まれる可能性も大いにある深淵を覗きながらも、優しいだけではない最後は力強く、はっきりと決断する姿を見せてくれる。
 今では新聞社の社主という役目はあまり意識されなくなってしまった。(近年はインターネットの発達で新聞の影響力自体が大分落ちているが・・・)かって明治時代の「時事新報」の福沢諭吉先生を別格にしても、朝日新聞の村山龍平、読売新聞の正力松太郎などの紙面に対する影響は非常に大きいものがあった。この混迷の時代に新聞の指導性がもっとあってもよいと思うが・・・
 1971年リチャード・ニクソン政権下で作成されたベトナム戦争に関する秘密報告書(いわゆるペンタゴンペーパーズ)をダニエル・エルズバーグが密かに持ち出し、ニューヨーク・タイムズの記者ニール・シーハンに見せたが、続いてワシントン・ポストにも見せて、それがベトナム戦争の秘密が公開されるきっかけとなった。法廷でアメリカ憲法修正第一条「言論の自由」の法廷闘争になり、新聞側は勝利した。折からのベトナム反戦運動の高まりの中で。
 有能な編集主幹のベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)は最初から攻撃的な記者魂の持ち主で、編集室を取り仕切るが、ベトナムの戦場で多数の若者を死傷させる悲惨な現状を止めさせるべき、もう少し人道的な論議が沸き上がっていてもよかったのでは。いつもより物足りなかった。映画は最後にウォーター・ゲイト事件の始まりを描写して終わる。ワシントン・ポスト紙の若き記者たち、カール・バーンスタインやボブ・ウッドワードはここには登場しない。監督 スティーヴン・スピルバーグ
| Movie | 22:39 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
喜寿の桜
  

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   月やあらぬ春や昔の春ならぬ我が身ひとつはもとの身にして  在原業平
 今年もまた春が廻りきて、満開の桜を愛でている。いつもより十日も早いという。しかもめずらしく好天が続いているのでゆっくり眺めることができるかもしれない。だがもう散り始めてもいる。まだコブシの花だって元気なのに。
 伊豆修善寺に遊んで、天城山上の豪華ホテルに総勢8人の家族で泊まった。今回は皆で私の喜寿の祝を企画してくれた。そんなことを前以て知らされていなかったので、食後のデザートに欲張ってケーキ類をいろいろ私が皿に盛ってきたものだから、用意された祝いのケーキの前で皆に笑われる羽目に陥った。いつもながらの慌てふためく顛末。
 修善寺の川沿いの桜もよかったが、清々しい竹林の様子もよかった。なにより晴れ渡った富士山の姿を桜咲く天城の山上から拝めたことか。30年ぐらい前のことだったか、伊豆のゴルフ会で見た富士を思い出した。大仁ホテルの大浴場から真正面に富士山が鎮座ましましていたことを。ここ20年ぐらいの歳月が飛ぶように早く行き過ぎたことを感じないではいられない。
| Nature | 22:26 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
ホーキング博士の死

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 この3月14日にスティーブン・ホーキング博士が亡くなった。76歳だという。その棺はウエストミンスター寺院に埋葬されてニュートンなどの棺と並んで置かれるらしい。だが、あの『異形の』物理学者が自分と同じ年代を生きたということに驚いた。歩くことはもちろんペンを持つこともできない筋萎縮性側索硬化症という奇病も、博士の影響でポピュラーになってしまった。ブラックホールの成り立ちなど博士の理論はよくわからないが、なんとも痛々しい彼の病身には同情してしまう。しかし彼は障害とともに生きることについて、自分のできることに集中してできないことは無念に思わず、精神的に打ちのめされてはいけないと障害者にエールを送っている。
 博士が近年語ったことでは、地球人がより数段知能が進んだ宇宙人に遭遇したとき、かれらとできるだけ接触しないように努めるべきだ、というのが私の印象に強く残っている。過去の地球の歴史においても、二つの文明の遭遇は悲劇しかもたらされていないことを肝に銘じるべき、というのである。
 「しかし未来について考える際に人々が犯す間違いの一つは、自分たちはお芝居の大詰めを見ていると思っていることです。」と、多くの人は警告しているが、なにかますます混沌とした世界情勢に、いつ核戦争が起きてもおかしくない空気が世界のいたるところで醸し出されている気がしてならない。
| Diary | 22:48 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
映画「15時17分、パリ行き」

JUGEMテーマ:映画


 『映画の主演者たちは実際の事件の当事者であった。』なんていうことがで今まであったろうか? その意味で監督クリント・イーストウッドは凄いことをしでかしたといえる。今後映画に出演している仮想の(ヴァーチャルな)犯罪者が、実際の罪人になることだってあり得るかもしれない。劇上劇は劇になりえるだろうか?
 アレックス・スカラトス、スペンサー・ストーン、アンソニー・サドラーの三人は幼い頃からの友達だった。しかも彼らは絶えず校長室に呼ばれる落ちこぼれに近い生徒であった。でも彼らなりにそれぞれ非行にはその理由があったのだった。必ずしも満足した成長を過ごしたとは言えないが、青年になった三人が仲良く一緒にヨーロッパに旅行する。そして、アムステルダム15時17分発パリ行きのタリス高速鉄道にテロ犯罪者と乗り合わせる。
 私は恥ずかしいことにこの事件を全く知らなかったが、ゴク普通の三人のアメリカ青年たちが見事な協力で大惨事になるところを未然に防いだことは、確かにレジオン・ドヌール賞に値すると称賛しないではいられない。犯人は自動小銃AK47などの武器を携帯し、300発もの弾丸を用意していた。ヨーロッパ高速鉄道タリスの車両内部が血の海となる惨事だって予想された。
 2011年のノルウェー・ウトヤ島でのテロ(77人死亡、約100人負傷)以来、2015年のロスアンゼルス(14人死)パリ同時多発テロ(130人死亡、300人以上の負傷者)2016年のフロリダ(49人死)2017年はラスベガス・マンダリンベイホテル前で(58人死、525人負傷)2017年トルコ(39人死亡)など近年立て続けにテロ事件は発生している。狂気の連鎖は止みそうにない。狂っているのは特定の宗教信者たちだけではない。
| Movie | 22:32 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP